2015/05/20

「長崎の聖母」 ボストン公演 ②

5月18日

NYのホテルの朝食はヨーグルトしかなかったので、向かいのDeliへ行ってサラダなど色々買って食べてたのですが、ボストンのホテルには付いているのでいただいてます。
でもやはりサラダがない。






今日は ハーバード大学附属ダナ・ファーバー癌研究所にてのワークショップ(以下WS)。
ホテルを9時半に出発。10時頃に到着。
WSが夕方5時半からなのになぜこんなに早く、と思ったのですが、さすが世界一癌研究所。
セキュリティがきびしいのと、最終日の公演場所を下見に行くスタッフがいたりしたので、全員揃ってダナ・ファーバー入りするのは仕方ないです。

そういう訳で4時まで自由時間。
私は九州の小鼓方の飯田清一師と、市内観光へ。

まずはボストン美術館。



おりしも「北斎展」をやっています。
鑑賞しようと思ったのですが、つい去年上野で見た「北斎展」を思い出し(実際に展示されている数は比べ物にならないのだろうが・・)、またすぐ近くに Boston Red Sox のフランチャイズ Fenway Park があるので、そちらの誘惑に負けて入館せず。

Fenway Parkは別にしっかり書きますが、本当に感動したので後悔はしてません。



本当にラッキーが重なって、球場内を案内してくれるツアーに参加でき感激!




3時45分にダナ・ファーバーに戻り、4時より病院内の見学ツアー。
ボランティアの方が付いて回って説明してくれます。しばらく写真を御覧ください。


  



院内には患者のヒーリング用の様々な部屋が作られています
こちらの新館を建てる時、向かい側の小児病棟に入院している子供たちが、建築の様子をじっとみていたのですが、ある時子供たちが工事の人たちへ自分の名前と工事関係者へのメッセージを書いた紙を掲げるようになり、だんだん子供たちと親しくなっていった工事の人々が、新しいビルの鉄骨に子供たちの名前をスプレーで記し、子供たちの病気の快復を祈ったそうです。感動で涙が出てきました。
寄付金(1口約30万)を納めた人の名前とメッセージが、一枚一枚に書かれています。

ここでは試験用の生き物に、マウスではなく、??フィッシュを使っているそうです。透明で結果が出るのがマウスよりも早いらしい。一匹一匹にやはり寄付金をした人の名前が書かれています。

アメリカは寄付社会ですね。善悪両面あると思います。
一人ひとりが積極的に選択して社会に貢献する。反面、選択から漏れる仕事がある。
恵まれない底辺や少数派が阻害される。アメリカ社会の側面ですね。
また寄付が税金から半分控除される制度が行き過ぎを呼んでいるのかも(日本の控除は10%)。



病院内のジミー・ファンド講堂にてのWS。
私はこの日はOFFでしたので、拝見、撮影班でした(笑)


先ずは主催者側の御挨拶に続き、今回このツアーに同行されている「長崎の聖母」の作者、故多田富雄先生の令夫人のメッセージ。


清水師の「能の紹介、解説」
通訳は星槎大学副学長の細田満和子(みわこ)様
装束付けを柴田師が解説
舞囃子「羽衣」を披露
シテは浅見慈一師
この後質疑応答があり、海外ならではの難しい?質問が続出。
予定の60分を大幅に超えての終了。


その後場所をダナ・ファーバー休館ロビーに変えて歓迎会。
開始前に我々側からの御礼として、囃子方四人による「楽(がく)」の演奏。



舞台の照明や音声を担当する重要な役のスタッフである、
小坂部恵次氏、齋藤茂男氏、飯田師再登場。


終了後お弁当をいただき、ホテルに帰ると爆睡(といっても3時にはめざめる 笑)。
さすがにFenwayが効いたか。この日の歩数は17000歩越え。

 

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