2020/12/06

令和3年度 金沢能楽会 年間番組

令和3年の金沢能楽会定例能・別会能の予定表です。

私は、3/7の嵐山、4/4別会の船弁慶、7/4の芦刈、9/5の龍田に出演させていただきます。

コロナ感染が少しでも早く、皆様に安心してご観能いただける日が来ることをお祈り申し上げます。







2020/12/02

2020/12/12 関宝連自演会 能「加茂」

 本年12月12日(土)に催されます関東宝生流学生能楽連盟(関宝連)の学生自演会に出されます、能「加茂」の申し合わせが、昨日行われました。

東大宝生会の皆様が、前シテ、後シテ、前ツレ、後ツレの四役を勤めます。さすが東大宝生会の伝統でしょうか。皆が骨格のしっかりした芸を見事に演じておりました。もちろん指導の藪克徳師の丁寧な指導の賜物でしょう。当日がとても楽しみです。

ワキツレには私が指導しております早稲田下懸宝生会の部員2人が出演します。昨日の申し合わせでは、丸々一曲、足の痛さを必死に堪えて、身体を震わせながら座っておりました。

当日は厚板、大口、袷狩衣ですから、5キロほど重くなります。痛さは倍増するとは思いますが、なるべく動かずに景色に徹して我慢していただきたいものです。

この荒行のような経験が、将来きっと何かの役に立つと思います。頑張ってください。

午後3時?頃より素謡、仕舞などの発表もあるようです。

学生たちの頑張りを是非ご覧下さいませ。私も「加茂」のワキに出演しますので、どうぞ宜しくお願い致します。


時間的に間に合わないことになってしまい、ワキを宝生欣哉師に代勤いただきました。関係者の皆様にお詫び申し上げます。






2020/11/18

田毎の月(姨捨の棚田)・長楽寺(長野県千曲市大字八幡姨捨) 「姨捨(伯母捨)」

 11月16日

13日(金)は銕仙会の「松風」、14日(土)は金春円満井会の「采女」という弩級の曲を終え、かなりくたびれました。来年からは仕事を受けるのも少し体力を考えていきたいと反省しております(笑)

骨休めのため、故郷金沢へ車で帰省。

途中、go to を使って上山田温泉で一泊してゆっくりと。

16日も長野地方の天気は快晴。旅館をチェックアウトして、思い立って念願の姨捨の棚田を見に行く。

上山田温泉からは車で30分弱。

長楽寺・棚田・姨捨駅など名勝「姨捨(田毎の月)」を堪能しました。


長楽寺




観音堂

姨石

本堂


月見堂

こちらが正門ですね。駐車場は上にありますから。

桂の木 能「姨捨」の前シテはこの木の陰に隠れる

あれ 日にちがない(笑)






姨捨駅






四十八枚田 長楽寺が所有し、保存会が維持管理


宝永3年(1706年)の銘がある「田毎観音」


姨捨の棚田






長楽寺の本堂内には、大先輩が姨捨のシテをお勤めになった時の写真が飾ってありました。私がワキツレでお邪魔した先生方の写真も3枚ほど。


観光局が発行するパンフレットには、「田毎の月」は5月下旬から6月上旬と書いてあります。

能「姨捨」の田毎の月は秋! さていかに!

私の師匠である宝生閑先生から、私が「姨捨」を披かせていただいた時に教わったことがあります。

「姨捨の月は、田植えのために水を張った田に映る月じゃないんだ。稲刈りの後に張った水に映るんだよ。なんで稲刈りの後に水を張るかって? それはなあ~ 根っこの藁を水を張って腐らせて、田んぼの栄養にするんだ。水を抜いて1年ほっておいて来春耕して水を張ってまた田植えをするんだ。今そんなことをちゃんとする百姓はあんまりいないんだよ。「姨捨」が秋な訳がわかるだろう?」


まさに思い出しました。師匠、ありがとうございます。

また訪れることはかなわないかもしれません。本当にいい思い出になりました。




鼠多門・鼠多門橋

11月10日

皐風会(代表 小島英明・観世九皐会所属)の一員として、11月9日(火)より11日まで3日間、富山(氷見市)、石川県内(川北町、小松市)の文化庁巡回公演に参加してきました。

小学校授業の一環として行っておりますので、公演は朝10時半から。

舞台設営はスタッフや出演演者が自ら略式舞台を設営しますので、朝ホテルを出発するのは、ほとんどが7時台。お昼過ぎに公演が終わって午後から2時頃からは、拘束がないので、この日は金沢城公園・鼠多門を見に行きました。

今年の7月に復元完成されたのですが、未訪でしたので、ゆっくりと拝見しました。

これも「いしかわ観光特使」の仕事です(笑)


鼠多門・鼠多門橋

金沢城の西側、黒い海鼠漆喰(なまこしっくい)の「鼠多門」と、場内最大規模の木橋「鼠多門橋」が、明治期に失われて以来、約140年ぶりに復元整備され、往時の姿が甦りました。









尾山神社側からの入り口









足を延ばして「玉泉院庭園」へ。






金沢城二ノ丸御殿の復元に向けての準備を重ねている石川県。益々の観光立県を目指すには不可欠です。応援させていただきます。