2014/09/22

2014年10月の主な出演スケジュール


 
4日(土) 観世会企画公演 土蜘蛛 観世能楽堂 12:00~





5日(日) 観世会 秋の別会 卒都婆小町 観世能楽堂 11:00~





7日(火) 大山阿夫利神社薪能 清経 大山阿夫利神社 16:00~





8日(水) 藝大 和楽の美 船弁慶 藝大 奏楽堂 18:30~





10日(金) 鎌倉薪能 野宮 鎌倉 大塔宮 17:00~





11日(土) 交友会 経正 観世能楽堂 14:30~





12日(日) 粟谷能の会 紅葉狩 国立能楽堂 12:45~





18日(土) 冬青能 高野物狂 京都 冬青庵能舞台 15:00~





21日(火) 笛吹薪能 羽衣 笛吹市 19:00~



スコレーセンター





25日(土) 鵜澤久の会 松風 宝生能楽堂 14:00~





26日(日) 橘香会 通小町 国立能楽堂 13:00~





宝生別会 絃上 宝生能楽堂 12:00~














 
































































































































































2014/09/16

新宿御苑薪能 デング熱の影響で中止!

大変残念なお知らせです。



デング熱の国内感染に関連し、新宿観光振興協会は16日、新宿御苑(東京都新宿区)で10月13日夜に開催予定だった「森の薪能」を中止すると発表した。新作能「調律師-ショパンの能」が上演予定だったが、「デング熱による状況を踏まえ、夜間での集客イベントは差し控えたい」としている。

 チケットの払い戻しは17日から10月31日まで購入先で受け付ける。

      -MIXI  NEWS


既に入場券をお買い求めの方には、大変ご迷惑をおかけします。

同じ日に催される「明治神宮薪能」は、開催予定。

デング熱の感染者は、去年は249人だとか。なんか釈然としませんが・・・



2014/09/05

2014/9/28 NHK Eテレ 古典芸能への招待 「紅葉狩」

皆様に能・狂言のテレビ放送をご紹介します。


9月28日(日) 午後 9:00~11:00

NHK Eテレ  古典芸能への招待 

能「紅葉狩 鬼揃」 狂言「二人袴」


写真は参考
  


  http://www.nhk.or.jp/koten/invite/



出演者を詳しくご紹介します。


解説 山中玲子


狂言「二人袴(ふたりばかま)」

  親      善竹十郎      舅 大蔵吉次郎

  太郎冠者  善竹冨太郎    婿 善竹大二郎   後見 野島伸仁



能 「紅葉狩(もみじがり)鬼揃(おにぞろい)」

  シテ     観世喜正

  シテツレ   遠藤喜久 鈴木啓吾 佐久間二郎

  ワキ     殿田謙吉

  ワキツレ   則久英志 野口能弘 館田善博

  アイ     大蔵千太郎 善竹大二郎


  笛   竹市 学

  小鼓  後藤嘉津幸

  大鼓  河村眞之助

  太鼓  観世元伯


  後見  観世喜之 五木田三郎 奥川恒治

  ワキ後見  宝生欣哉


  地謡   弘田裕一  駒瀬直也  中森貫太  中所宜夫

        永島 充  小島英明  桑田貴志  中森健之介




ひと足早い紅葉狩りを、テレビ放映でお楽しみ下さいませ。
 

 

2014/09/03

室生犀星記念館 「犀星と映画」 7/6~11/9



     ふるさとは遠きにありて思ふもの

                 そして悲しくうたふもの


この詩句を耳にされた方は多くいらっしゃると思います。

石川県金沢市生まれの詩人・小説家

室生犀星(むろうさいせい・むろおさいせい)の抒情小曲集の中の一節です。


犀星は 泉鏡花・徳田秋聲 と並ぶ 金沢三文豪 の一人です。



1889(明治22)年、加賀藩の足軽頭だった小畠家の小畠弥左衛門とその女中であるハルという名の女性の間に私生児として生まれた。生後まもなく、生家近くの雨宝院(真言宗寺院)住職だった室生真乗の内縁の妻赤井ハツに引き取られ、その妻の私生児として照道の名で戸籍に登録された。住職の室生家に養子として入ったのは7歳の時であり、この際室生照道を名乗ることになった。私生児として生まれ、実の両親の顔を見ることもなく、生まれてすぐに養子に出されたことは、犀星の生い立ちと文学に深い影響を与えた。

「お前はオカンボ(妾を意味する金沢の方言)の子だ」と揶揄された犀星は、生みの母親についてのダブルマインド(二重束縛)を背負っていた。
『犀星発句集』に収められた「夏の日の匹婦の腹に生まれけり」の句は、犀星自身50歳を過ぎても、このダブルマインドを引きずっていたことを提示している。

金沢地方裁判所に給仕として就職中、裁判所の上司に河越風骨、赤倉錦風といった俳人があり手ほどきを受ける。新聞への投句を始め、1904年(明治37)10月8日付け「北國新聞」に初掲載。この時の号は照文。その後詩、短歌などにも手を染める。

犀星を名乗ったのは1906(明治36)年からで、犀星の筆名は、当時金沢で活動していた漢詩人の国府犀東に対抗したもので、犀川の西に生まれ育ったことからという。犀星が育った雨宝院は犀川左岸にあり、犀星はこの川の風情と、上流に見える山々の景色とを殊の外愛した。

                             Wikipediaより抜粋



1910(明治43)年に上京。北原白秋に認められ、萩原朔太郎や芥川龍之介などと親交を深め、詩句だけでなく、小説も多作。半自叙伝的な長編「杏っ子」で読売文学賞を受賞。
他作で毎日出版文化賞、野間文芸賞を受賞している。


晩年の数年間が、私の人生とわずかに重複していることを存じませんでした。感慨深いことです。



犀星は明治時代から大正時代にかけて、映画がまだ「活動写真」と呼ばれた時代からの映画好きで、日記やエッセーなどのは、その時々に見た映画が度々登場するといいます。
実際彼の小説の中で、映画になった作品も「兄いもうと」を含め多数あります。

犀星が映画に何を見、何を感じていたのか。

これにスポットを当てた企画展が、7月5日から11月9日まで 室生犀星記念館 にて開催されています。

会期中は無休。一般300円、団体(20人以上)250円、65歳以上200円、高校生以下は無料。

問い合わせは、同館(076-245-1108)へ。


犀星記念館は充実かつコンパクトにまとめられた展示も勉強になりますが、心の風景という空間で拝見できるVTRが秀悦。犀星の生涯と作品を見事にシンクロさせています。

私も先日すべて見てきましたが、犀星をご存じない方も、これを見るだけで犀星について理解することができます。
館内にお入りになったら、まずこのVTRを見ていただくことをお奨めします。
椅子に腰かけながら、どうぞゆっくり御覧下さいませ。







この「犀星と映画」企画展も是非御覧いただきたく存じますが、来春は北陸新幹線の金沢開業を迎えます。

金沢の桜は兼六園が有名ですが、犀川大橋から桜橋までの両岸の道路は「犀星のみち」と呼ばれ、お花見としても市民の憩いの場所です。
観光客の皆様にも、犀川の情緒深い景色や水の流れとともに、両岸の桜をお楽しみいただきたいと思います。