2012/02/06

モーラステープ

昨日は観世会初番の「巴」シテ観世清和師から立春能(宝生)「善知鳥(うとう)」への掛け持ち。


休肝日を2日作り、体調もかなり良いと意気込むが、ふと左足に異変を感じる。左膝の裏側に痛みがあり、サロンパスハイを貼り、いざ家を出た。松濤(観世能楽堂)の楽屋に入り、少しずつ痛みが増加。能楽堂の楽屋は、各役ごとの畳み敷きの部屋がいくつも並んでいるのだが、装束を付け、「巴」出演者同士のご挨拶を終え、立ち上がろうとした瞬間、激痛が走る。ずっと座っている分には痛みはほとんど感じないが、立とうとすると膝が伸びない。 まずいなとは思っても、もう開演5分前。意を決して舞台へ。さすが観世宗家の能とあって、見所(客席)は満席。素晴らしい「巴」も終曲して、上げ幕へ退場しようと腰を上げ立ち上がろうするが、またも激痛。ここでふらついたらお客様に「あら、あのおワキの方、足が痺れて立てないわよ」なんて思われても困るので、痛みが顔に出ないように必死に堪え、痛みのない右足の筋力でなんとか立てた。


水道橋の宝生能楽堂へ移動。「善知鳥」は立ったり座ったりが多い曲。ますますまずい。装束を付ける前の姿に着がえる時、左足をいろいろ触ってみると、膝の裏側だけでなく、左大腿部の裏側にも新たな痛みを発見。サロンパスハイを剥がし、2か所にL版のモーラステープを貼って様子を見る。例のあのシュンシュンした感じが尋常ではなく、かなり痛めてる事を痛感。出演までまだ2時間程あるので、その間に少しは痛みの軽減することを祈った。開演。立ったり座ったりの痛みも、「巴」の頃の半分程度。助かりました。


帰り道に原因を考えてみると、一昨日の武蔵野市公演「藤戸」の時使った床几(しょうぎ)の高さが、かなり高かったせいかと分析する。この「藤戸」のワキは、前場に重要な語りの部分があり、床几の高さが合わないのを足の筋力で堪え、ふんばりながら語ったのを思い出した。さてはこの痛みは筋肉痛か?すじでも痛めてなければいいが・・・


2日間で4曲やった疲れを癒すため、隠れ家であるLadydayで一杯。最後には、私と、マスターとママの宮澤さんと八月さん、私のFacebookのイメージ画を作ってくれたS/WORKSのイイオカさんの四人になり、「今日は早く店じまいして、カラオケへ行こう!」って事になった。4人の合計年齢約220歳。カラオケボックスの受付の女の子も、ちょっと不思議そうでした(笑)。中年のカラオケには、人となりが表れてていいですね。ハ月さんはJazz Singerなのですが、カラオケもまた最高なのです。


帰り道ふと痛みがほとんどないのに気付く。就寝前、念のためモーラステープを貼り換えると、今朝には痛みはまったく消滅!



恐るべし、モーラステープ!
                                                                                                       

                                                                                              

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