2013/04/13

2013/4/13 天祖神社 薪能 「羽衣」


 

今日は午後1時から国立能楽堂普及公演「自然居士」。
観阿弥時代に行なわれていた曲風、能は時代と共にやり方が変わってきたので、言わば古い演出での上演でした。
現代との一番の違いは舞台上に舟を出します。お客様には解りやすいかもしれませんが、余分なところは省き、お客様の想像力に任せる洗練された演出の方が良いと言われる方もいらっしゃいますし、意見が分かれるところですね。
シテは宇高通成師。


その後、板橋区常盤台にある 天祖神社にて薪能の「羽衣」のワキを勤めてまいりました。
開演前には、薪能の無事をお祈りする「薪能奉告祭」が執り行われました。
主催者側の代表の方2名、我々演者一同、本殿に上がり、神前にてお祓いをお受けし、宮司が祝詞を奏上、一同シテの下平克宏氏に合わせて祈願するという厳かなものでした。身が引き締まります。


 

境内にある神楽殿にての上演。
能舞台と違って橋掛かりがないので、多少窮屈でしたが、そこは手慣れた能楽師ですので問題なし。シテの下平氏も舞台をフルに使った見事な舞でした。
 


終演後、懇親会があったのですが、下村博文文科省大臣ご夫妻と、下平氏を中心にお話しさせていただく機会を得ました。誠に光栄です。
下平氏と大臣は地元群馬県高崎高校の同窓生だそうです。
 
大臣は開演前にお客様にご挨拶をされ、その後公務のため一時退席、お忙しい中懇親会に戻られました。奥様にはしっかり能を御覧いただけたようです。
大臣はもちろんですが、奥様もとても古典芸能にお詳しくて、特に歌舞伎がお好きで、邦楽は月に一度は必ず耳にしないと落ち着かないとおっしゃってられました。
 
 
 
やはり日本人のDNAには邦楽が沁みこんでいるのでしょうか。
とても素敵な時間を過ごさせていただきました。

主催のいたばし芸術活動支援協会、天祖神社の皆様、そしておシテの下平さん、誠に有難うございました。

 


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