2014/03/03

湿潤療法 夏井睦医師

先週うっかり左足首内側に軽度の火傷を負ってしまい、練馬光が丘病院内の
「傷の治療センター」の夏井睦(まこと)先生の治療を受けた。

治療といっても(失礼)火傷の際に剥がれかけた薄皮をきれいに剥がし、プラスモイストというシート?を患部に当て、その上から液体吸収シートを貼り、軽く固定するというもの。

これは火傷に限らず、擦り傷にも対応する湿潤(うるおい)療法といって、夏井先生が始められた新しい治療法だそうです。


湿潤療法

① 消毒はしない

② 傷口は乾かさない

③ 痛くなければお風呂もシャワーもOK


正直これには驚きました。


今まで擦り傷では、まず患部をエタノールやオキシドールなどで消毒し、ガーゼを貼る。体液や膿などが出ている場合は、傷ドライなどで表面を乾かすなどして対処していたが、この療法はまるで正反対。
通常プラスモイストというシートを家庭で常備していることはないので、その時は傷口を水道水で洗い流し、ラップの上に白色ワセリンをぬり(ワセリンなんてボクサーじゃあるまいし一般家庭にはあるはずもないが・・・)傷に当て、テープなどで密封する。
小さい傷ならば、市販のBAND-AIDやキズパワーパッドを貼る。


消毒をすると、皮膚を作る細胞までもが死んでしまうそうで、厳禁!
表面を乾燥させると瘡蓋(かさぶた)が出来てしまい、傷を治す細胞の働きを邪魔し、悪い菌を助けることになってしまうので、たとえ傷口がグチョグチョでもそのままにして、自然治癒力を高めるという治療だそうです。


実際先生の過去の患者さんの傷の治り具合を写真で見せていただいたが、傷痕がほとんど分からない状態までに完治していました。

能楽師にとって足は命。先生に診ていただき安心です。



夏井先生のHP
http://www.wound-treatment.jp/




患部に貼っている「プラスモイスト」というシートの特許も、先生がお持ちだそうです。

先生はお話しもとても楽しく、実に親しみやすい方でした。
先生がふと「僕は実はこういう本も出しているんですよ」と教えて下さった本。



「炭水化物が人類を滅ぼす」 ~糖質制限からみた生命の科学



つまり炭水化物と砂糖類を食べないと、多くの人が確実に痩せられる。
これは近年あちこちで体験している知人もおり、興味はあったのだが、糖質制限には害があると唱える方もいて、あまり実行する気になれなかった。
しかし先生は半年で11キロ痩せられ、世間が言う害などはまったく感じられない。

大体もし先生に炭水化物不足による能力の低下が起これば、医師という職種に支障がでる筈。



「〆のラーメンは勿論ダメですが、お鍋の後の雑炊などの炭水化物を止めると、絶対二日酔いしませんよ」
「私は自分だけが痩せてればいいんですよ」


この二言に俄然興味を持ち、すぐ近所の本屋へ行って購入した。

未だ完読はしていないが、単なるダイエット法の本ではなく、食生活の変化から人類文明発祥の秘密、しいては哺乳類誕生の秘密にまで迫るという大変面白く、興味深い本である。

先生の糖質の拒絶度はかなり高いのだが、お酒は召し上がってるそうなので、私もやってみようかなと思い始めています。

すでに大ベストセラー。
ダイエットに興味のない方にも、この本はお奨めします。





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