2016/08/05

大妖怪展 ~江戸東京博物館


この日は朝宝生家の装束虫干しのお手伝いをし、昼は水道橋にて申し合わせ。

夕方知人との打ち合わせまで2時間ほど時間が空いたので、「大妖怪展」を見に江戸東京博物館へ。

以前はよく能公演で伺ったのですが、展示鑑賞のみで行くのは初めてでした。




普段能関係の書類等で、能に出てくる妖怪?の写真を見ておりますが、実物を見るのは初。

ワキ方として「土蜘蛛」や「酒呑童子」を退治しておりますので、大変興味深く、勉強になりました。


ゲゲゲの鬼太郎などのいかにも妖怪?だけではなく、「百鬼夜行絵巻」「天狗図」「安部泰成調伏妖怪図」「大江山図屏風」など、日本人が古くから抱いてきた、異界への恐れや不安、また身近なものを慈しむ心が造形された様々な妖怪が見事に展示されています。

 




ワキは能「大江山」では源頼光、「土蜘蛛」では一人武者。



土蜘蛛の精は、我々能楽師の間では、縄文人だと言われております。

渡来人より稲作文化を伝えられた大和朝廷が、勢力を広めるため武士を用心棒?として地方の反抗勢力と戦った折、狩猟民族であり米(炭水化物)を食べない縄文人は、手足が長く蜘蛛のように見えたのかもしれません。

事実炭水化物は消化に時間がかかり、胃腸が長くなったため、腹部が大きくなり、胴が長くなったと聞きます。


侵略者に従わざるをえなかった地方の人(縄文人?)はかわいそうですね。

土蜘蛛なんて言われて。


能楽愛好者も是非!

 


0 件のコメント:

コメントを投稿