2022/11/12

雲巌禅寺(熊本市西区松尾町平山)「檜垣」①

先月9日は熊本市にて、喜多流狩野先生の追善会に出演。翌日10日は舞台がなかったので、もう1泊して、能「檜垣」の舞台でもある史蹟を訪ねに出かけました。

朝ホテルを出る前は少し曇り空でしたが、レンタカーを熊本駅で借りて雲巌禅寺へ向かう途中から、俄かに晴れてきました。

雲巌禅寺

熊本市内の北西 金峰山の西麓に位置し、”岩戸観音”の名で親しまれている。四面馬頭観音が祀られている。また寺の奥には宮本武蔵が「五輪書」を書いた洞窟・雲巌洞があり、洞内には岩戸観音が祀られています。洞への道中に安置された五百羅漢は、釈迦の教えが身分階級を分かたず、あらゆる人々に対して平等であったことを訴えています。

















お決まりの「謡曲史跡保存会」の立て看板




帰り道でふと見つけた、檜垣の女の「詩詠場」。今は荒れ果てて訪れる人もなしか・・・




手前の小山の右端の辺りか?


雲巌禅寺のある岩戸の里公園の駐車場の近くに、有明海を望む黒岩展望所があります。能「檜垣」の冒頭、ワキが岩戸の景色を見ながらサシ謡を謡う場面。まさにこの景色であったかと感動しました。また次回「檜垣」を勤めることがあれば、この景色を思い浮かべたいと思います。




ワキ 名乗

是は肥後の国岩戸と申す山に居住の、僧にて候。さてもこの岩戸の、観世音は。霊験殊勝の、御事なれば。しばらく逗留し所の、致景を見るに。

南西は海雲漫々として。萬古心の内なり。人稀にして慰み多く。致景あって郷里を去る。誠に住むべき霊地と思いて。三年が間は居住仕って候。

ここにまた百(もも)にも及ぶらんと、おぼしき老女。毎日閼伽(あか)の水を汲みて、来たり候。今日も、来たりて候はば。如何なる者ぞ名を尋ねばやと、思い候。



能「檜垣」のあらすじは、檜垣②「蓮台寺」のところで書きましょう。






2022/10/30

2022/10/29 石川県立能楽堂 五十周年記念能 「羽衣」「鞍馬天狗」


お久しぶりです。随分と肌寒くなってきましたね。

昨日29日は、石川県立能楽堂五十周年記念能の「鞍馬天狗」を勤めました。
前にも書いたと思いますが、この舞台が五十周年ということは、私も初舞台から五十年ということになります。落成記念能「小鍛冶」のワキツレでした。どうですか? 面影ありますか? 笑


 

北國新聞さんが記事を書いてくれています。



羽衣は「バンシキ」、鞍馬天狗には「別習」という小書が付いて、大変見応えのある内容でしたので、切符は完売、客席も能楽ファンでいっぱいでした。

この「別習」という小書では、シテの大天狗の他に、天狗が七人増えて、子方の牛若丸と打ち合います。藪俊太郎君は立派に大役を勤めました😀

私は東谷の僧、花見の稚児の引率?です。笑



この日の北國新聞の生活・文化のコーナーでは、近代の金沢の能の歴史を、能楽堂五十周年と関連させて紹介してくださいました。実に有難い記事です。

皆様是非ご一読ください。









2022/10/07

2022年12月の主な出演

4日(日)  金沢能楽会定例能

        天鼓(宝) シテ      石川県立能楽堂 13:00~

7日(水)  長昌寺能・滝川一益公を偲ぶ

        邯鄲(観) シテ 下平克宏   前橋市市民会館 18:00~ 

10日(土)  朋の会

        源氏供養(観) シテ 武田尚浩  観世能楽堂 13:00~

13日(火)  坂井同門会

        花筐(観) シテ 津村聡子  観世能楽堂 16:00~

18日(日)  喜多流自主公演

        大江山(喜) シテ 粟谷明生  喜多能楽堂 12:00~

24日(土)  み絲の会

        紅葉狩(春) シテ 村岡聖美  国立能楽堂 12:00~




















 



 

2022/10/03

2022/10/1 能楽新世界


 

10月1日(土) 石川県立能楽堂 石川県立能楽堂開館50周年記念

「能楽新世界」 第1章 デジタル掛軸 第2章 LED LIGHT 「黒塚・白頭」


デジタルアーティスト長谷川章氏が織り成す光の芸術「デジタル掛軸」の幻想的な雰囲気の中での舞囃子。

第2章は、普段と異なる色彩豊かなLED照明の演出での、能「黒塚・白頭」、私はワキ阿闍梨佑慶で出演致しました。

当日券は2000円、9月24日のろうそく能とセットで、3000円ということもあり、客席は満席。普段ほとんど能を見ないお客様も大勢おられたと思います。この客様の内の何人かが、通常の能楽公演に来ていただければ・・・


神様が宿るとされる松、その松に向かって演じる神聖な芸能である能。松を大きな鏡に写したという設定で、大きな老松が描かれた鏡板の前で演じ、舞台装置はほとんど使わず、出してもごく簡素な作り物のみ。あとはお客様の想像にお任せするのが常です。その舞台に装飾を加えるという事は、能の根本からは外れることになりますが、能楽は今も進化し続ける芸能ですので、我々もいろんな状況で演技をしなければなりません。試験的な演出も必要です。批評はお客様にお任せします。


私の初舞台は、この能楽堂の杮落しの公演での、能「小鍛冶」のワキツレですので、私も初舞台から50年ということになります。感慨深いですね。


開演前に撮った写真を添付します。
















2022/10/02

2022年11月の主な出演

3日(木)  島村同門会・百周年記念      石川県立能楽堂

6日(日)  観世会・定期能

        三輪(観) シテ 武田尚浩  観世能楽堂  13:00~

11日(金)  銕仙会

        通小町(観) シテ 大槻文蔵  宝生能楽堂  18:00~

13日(日)  月浪能

        江口(宝) シテ 武田孝史  宝生能楽堂  13:00~

19日(土)  東京金剛会

          清経(剛) シテ 工藤 寛  国立能楽堂  13:30~

20日(日)  北國宝生能

        石橋(宝) シテ 宝生和英 石川県立能楽堂 14:00~

26日(土)  大槻自主公演

        清経(観) シテ 上野雄三  大槻能楽堂  14:00~

27日(日)  藝大プロジェクト 2022 第2回 

        土蜘蛛(観) シテ 藤波重彦  藝大奏楽堂  16:00頃