2020/07/22

土用の丑の日で思い出した笑い話

昨日は土用の丑の日ということで、鰻を召し上がってる方が多くいらっしゃると思います。
勿論私もいただきました。

そこで思い出した笑い話。

私が幼少の頃、父の知人が「今日は土用の丑の日だから、あとで精の出るものを持っていきます」と言うので、父はてっきり鰻がいただけると思ったのですが、その方の実際の持参は「蒲焼きのタレ」。
その方曰く「これをかけると鰻を食べたきになる」って。

面白がった父は、イワシの素焼きにそのタレをかけて食べてみたところ、「余計鰻を食べたくなるじゃないか!」






2020/07/18

令和2年度 観能の夕べ






コロナ禍で開催が危ぶまれておりましたが、今年も開催が決まりました。

日時:令和2年7月18日~8月29日の毎土曜日(全7回)

会場:石川県立能楽堂

定員:各回160名

人数制限のため、チケットは日付け指定となります。
7月1日より販売開始
開場時間は16時の予定ですが、混み具合によって早めに開場する場合があります。
今年度は冒頭のは解説はありません

当日会場にての新型コロナウイルス感染拡大防止のお願いに添ってご観能くださいませ。


私は、8月22日特別公演「田村」のワキ、、29日の「鵜飼」のワキ の2つに出演させていただきます。


皆様のご高覧をお待ち申し上げます。


2020/07/17

能「殺生石」放映開始!

先日当ブログでお知らせいたしました能「殺生石」の映像が公開されております。

「公益財団法人いしかわ県民文化振興基金」のHP内の「WEBシアター」です。



https://www.ishikawabunka.jp/webtheatre/

相変わらずの短縮版に編集されておりますが、是非ご覧になってください。

能「殺生石」 シテ 佐野弘宜  ワキ 殿田謙吉 他



2020/07/13

お盆  裏盆??

コロナ禍で舞台数が激減したおかげ?で、今年は金沢でお盆を迎えることができました。
一昨年病気をした事もあり、何年ぶりでしょうか。


よく「ウラボン(裏盆?)」という言われ方をしますね。
裏盆と書くと表盆があるのか?と思ってしまいますが、そもそもお盆に表も裏もありません。筍じゃああるまいし(笑)

「お盆」は「盂蘭盆(ウラボン)」が略されてできた言葉で、その語源はインドの古い言語、サンスクリット語の「ウランバナ」。
これが盂蘭盆と音写され、略されてお盆となりました。

ウランバナの意味は「さかさに吊るされた苦しみ」。
盂蘭盆は「さかさに吊るされたような苦しみを背負っている人を救う」行事であり、それが時代とともに「ご先祖の魂をなぐさめる」行事に発展していったそうです。

全国的には「旧盆」と呼ばれる8月15日が(旧暦の7月15日という事で)主流となっていますが、東京を始め、金沢の旧市街地では新暦の7月15日を「新盆」としてお盆を迎えます。

7月13日「お盆の入り」~7月16日「お盆明け」

上の写真にもあるように、金沢ではお盆に墓参りをする時に「キリコ」と呼ばれる木と紙でできた箱のようなものを持参し、中にろうそくを立てて墓の前につるす習慣があります。
実際今では火が危ないので蝋燭を灯すことはありませんが‥

この「キリコ」の大事な役目は、最終日の行われる「送り火」です。
金沢の東山界隈のお寺では、「万燈会」と同じ趣旨で、火を灯し、精霊送りをすると聞いています。

ちなみに当家は曹洞宗ですので、キリコには「南無釈迦牟尼仏」と書きます。


2020/07/02

2020年10月の主な出演(予定)

4日(日) 金沢能楽会定例能 梅枝(宝) 石川県立能楽堂 13:00





9日(金) 銕仙会 蟻通(観) 宝生能楽堂 18:00





10日(土) 国立能楽堂・普及公演 阿漕(観) 国立能楽堂 13:00





11日(日) 桃々会 恋重荷(観) 観世能楽堂 12:30





17日(土) 橘香会 景清(観) 国立能楽堂 13:00





18日(日) 明治神宮薪能 
無観客開催
賀茂(剛) 明治神宮 19:00





24日(土) 青葉の会 定家(観) 銕仙会能楽研修所 13:00





25日(日) 宝生別会 楊貴妃(宝) 宝生能楽堂 12:00





31日(土) 府中晴嵐会 来年に延期 西行桜(観) セルリアンタワー能楽堂 16:00頃

2020年9月の主な出演(予定)


5日(土) 能尚会 融(観) 観世能楽堂 13:30





6日(日) 観世九皐会(5月延期公演) 花筐(観) 矢来能楽堂 13:45





11日(金) 藤波能の会 葛城(観) 観世能楽堂 15:30





13日(日) 観世九皐会 九月定例会 鵜飼(観) 矢来能楽堂 15:15





19日(土) 東京金剛会 融(剛) 国立能楽堂 13:30





20日(日) 高岡文化ホール能 中止 巻絹(宝) 高岡文化ホール





22日(火) 能を知る会・東京公演 土蜘蛛(観) 国立能楽堂 14:00





25日(金) 宝生夜能 雷電(宝)☆ 宝生能楽堂







☆ワキツレ












































































2020/07/01

氷室饅頭 & 8/5国立定例公演「氷室」

昨日は夏越の大祓ということで、どうしても「水無月」が食べたくなり、近所の浦田さんへ買いにいったのですが、すでに売り切れで、それではと1日先走って氷室饅頭をいただきました。

浦田甘陽堂
今日はこちら「たろう」笑



私はこの時期の金沢の和菓子の流れ(若鮎、水無月、氷室饅頭)が大好きです。


石川の菓子として夏の風物詩といえる氷室まんじゅう。
金沢では藩政のころ、6月1日(現在7月1日)は徳川幕府に氷室の氷を献上する日と決められていました。
江戸まで無事に氷が届くようにと、供えられた氷室饅頭は、氷室の節句に大切なものの無事を祈り無病息災を祈って麦まんじゅうを食べる習慣として広がりました。
娘の嫁ぎ先へ、ちくわや炒り米を添えて届ける風習もあります。
はじまりは享保年間、五代藩主前田綱紀公の時、金沢の生菓子屋、道願屋彦兵衛の創案といわれています。
饅頭屋が生み出した百万石文化です。


氷室つながりで、舞台紹介です。
国立能楽堂も本公演から再開します。
このコロナ禍で、客席が市松模様になっているため、通常販売する席数の半分以下です。
空席状況は国立劇場チケットセンターにお電話でお尋ねくださいませ。

国立劇場チケットセンター 0570-07-9900

7月8日 国立能楽堂定例公演
狂言「瓜盗人」能「氷室」
午後1時開演
ワキで出演させていただきます。