2020/07/13

お盆  裏盆??

コロナ禍で舞台数が激減したおかげ?で、今年は金沢でお盆を迎えることができました。
一昨年病気をした事もあり、何年ぶりでしょうか。


よく「ウラボン(裏盆?)」という言われ方をしますね。
裏盆と書くと表盆があるのか?と思ってしまいますが、そもそもお盆に表も裏もありません。筍じゃああるまいし(笑)

「お盆」は「盂蘭盆(ウラボン)」が略されてできた言葉で、その語源はインドの古い言語、サンスクリット語の「ウランバナ」。
これが盂蘭盆と音写され、略されてお盆となりました。

ウランバナの意味は「さかさに吊るされた苦しみ」。
盂蘭盆は「さかさに吊るされたような苦しみを背負っている人を救う」行事であり、それが時代とともに「ご先祖の魂をなぐさめる」行事に発展していったそうです。

全国的には「旧盆」と呼ばれる8月15日が(旧暦の7月15日という事で)主流となっていますが、東京を始め、金沢の旧市街地では新暦の7月15日を「新盆」としてお盆を迎えます。

7月13日「お盆の入り」~7月16日「お盆明け」

上の写真にもあるように、金沢ではお盆に墓参りをする時に「キリコ」と呼ばれる木と紙でできた箱のようなものを持参し、中にろうそくを立てて墓の前につるす習慣があります。
実際今では火が危ないので蝋燭を灯すことはありませんが‥

この「キリコ」の大事な役目は、最終日の行われる「送り火」です。
金沢の東山界隈のお寺では、「万燈会」と同じ趣旨で、火を灯し、精霊送りをすると聞いています。

ちなみに当家は曹洞宗ですので、キリコには「南無釈迦牟尼仏」と書きます。


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