今日は朝10時からの藝大入試の採点の後、時間があったので、上野公園内にある東京都美術館で「新印象派」展を見てきました。
藝大の学生時代は週に何日も、卒業後も藝大へ伺う時は必ず「とびかん」の横を通ってました。
久しぶりに「とびかん」の中に入りましたが、ずいぶん綺麗になったんですね。
比較的人の流れが良く、音声ガイドを聴きながらゆっくり鑑賞できました。
「新印象派 ~光と色のドラマ」
モネやルノアールなどの印象派を継承しながらも、最新の光学や色彩理論を参照し、活動していった、スーラやシニャックなどの「新印象派」の画家を、年代とともに紹介する企画。
絵画の陳列が分かりやすく、画家たちの探求した色彩表現を感じるにはもってこいの企画です。
オルセーで実際に見たスーラの「ポール=アン=ベッサンの外港、満潮」に再会できたのは感動でした。
色彩環などの理論や点描技法の説明にたっぷりページを割いた図録も見事ですが、やはり絵画自体の鑑賞は、じかに肉眼で見、感じるのが一番ですね。
写真とではまるで違います。
3月29日(月曜日 休館)までとの事ですので、御覧になられる方はお急ぎあれ。
2000円 |
能に関係のない投稿で申し訳ありません.
しかし色彩環を理解し感じることは、色彩豊かな能装束を扱う我々にとっても重要な事です。
装束の色の取り合わせが変だと、客席から見ても違和感が出ます。
日本古来の色には、西洋にない微妙な色がたくさんありますが、保護色や反対色を理解する必要がありますね。
高校時代美術の授業で先生がおっしゃってたのを思い出しました。
最近特に感じることがあります。
日本の美術展は、どうしてあんなに暗いのでしょう。最近のオルセー美術館の改装も、自然光を取り入れ、より絵の色彩を際立てた内装になっているのに・・・ 残念です。
こんにちは。
返信削除私も、東京都美術館で、『新印象派』光と色のドラマ – を見てきましたので興味深く読ませていただきました。
スーラの『セーヌ川クールブヴォアにて』は不思議な清涼感の魅力を感じました。新印象派から展開して、シニャックが強い色彩を用い自由で色彩豊かな装飾性の高い絵画を展開し、フォービズムを生み出していったのは興味深く感じました。
私も新印象派の絵画の特徴や魅力を整理し、自分なりの新印象派に対する見解をまとめてみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見やご感想など何でも結構ですのでコメントいただけると感謝致します。
dezireさま
返信削除コメント有難うございます。
さっそくブログ拝見させていただきました。
図録とは少し違う解釈が含まれていて勉強になります。
門外漢として「点描」を考えるに、やはりテレビのブラウン菅を思い出します。
でも時間が止まったような静寂観は引き込まれますね。
ありがとうございました。