いざ、鎌倉! ~伝統と新たなる創造へ~
鎌倉五山の第一位、建長寺において、能「鉢木(はちのき)」
能楽と弦楽オーケストラ(神奈川フィルハーモニー管弦楽団)とのコラボレーション公演でした。
メンバーや使用曲は上の写真をご覧下さいませ。
本番前の合わせは1回。能「鉢木」のこの部分にこの曲を入れますという感じの打ち合わせ的な稽古のみ。
合わせの場所は建長寺ではなく、保土ヶ谷の神奈川アートホールにて。
従って、通し稽古無し、場当たりのみ。
まさに能役者と演奏家の感覚を研ぎ澄ました一発真剣勝負でした。
仏様の前を舞台と見立て、お客様の後ろに弦楽アンサンブルが構える。
すなわちお客様は能を観ながら、後ろからクラシック音楽が流れてくるという設営です。
能のシテやワキの登場の出囃子(能囃子)の変わりに、クラシック音楽を挿入する場面が多く、私も本番前に指揮者の永峰大輔氏とコミュニケーションをとるため、打ち合わせをさせていただきました。
お蔭様で奇跡的に謡い出しのタイミングは合ったように思います。
明日やってうまくいく自信はありません(笑)
出演者が感想を言うのは如何かと思いますが、概ね違和感なく御覧いただけたのではないかと感じました。
強いて言えば、薪ノ段(主の常世が修行者のために、秘蔵の鉢の木を切って火に焚き、暖をとる場面)の後の音楽が、ストーリーの根底にあるテーマとは若干イメージが違うかな・・・。
しかし是はあくまで僕の個人的な感想ですので、お許し下さい。
お客様の感想を伺いたいと存じます。
もしこのブログを見ていただいた方の中で、当日御覧いただいた方は、
是非ともコメントをお書き下さいませ。宜しくお願い致します。
建長寺の写真をUPさせていただきます。
御本尊の地蔵菩薩像 |
会場の龍王殿 |
建長寺は巨福山(こふくさん)建長興国禅寺といい、臨済宗建長寺派の大本山で、今から約760年前、鎌倉幕府五代執権 北条時頼が建立した日本最初の禅寺です。
建長汁(けんちんじる)は建長寺発祥の料理だそうです。
国宝の梵鐘はもちろん、伽藍のほとんどが国の重要文化財で、江戸時代に再建されたものとはいえ見事です。
時頼はまさにワキの役ではありませんか。
無知無学の私は存じませんでした。
知った瞬間、緊張感が身体中を駆け巡りました。
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