2012/09/11

イギリス公演 ④

9月9日 オーフォード公演

朝10時にイプスイッチのホテルを出発。
日本人は集合時間をきっちり守るが、助っ人の外国人チームの中から、必ず遅刻者が出ます(笑)

約1時間でOrford(オーフォード)に到着。

今日の会場の Ct Bartholomew’s  Church 
(セント・バーソロミュー教会)

カーリュー・リバーが初演された所での公演、記念すべきことです。











教会の祭壇がトランク置き場。なんか申し訳ないです。
中にトイレがないので、装束を付ける前が少し不便です。
到着後すぐに場当たりをして、すぐ近くにある

オーフォード・キャッスルへ。






最上まで上がるのは本番前なので止めました。
お城の入り口が少し上がったところにあるのですが、そこからの景色でも十分回りが見渡せます。素晴らしい景色でした。

昼食は能チーム全員で近くの燻製のメニューを食べさせてくれるレストランへ。

Leek & Potato soup 
薫製の魚の盛り合わせ

レストランの奥に薫製屋さんがありました。



昼食後に宇多田ヒカルさんとお話しすることが出来ました。
信じてもらえないかもしれませんが、1対1で、2~3分立ち話をしました。
彼女はロンドン公演を観て、とても感動されたらしく、もう一度観たいということで、車でわざわざオーフォードまで来てくれました。
僕のことも「あの~船の方ですよね?」と話してくれて、飛び上がるくらい嬉しかったです(笑)。

ロンドンの後、ご自分のインターネットで能のことを調べたらしく、「隅田川」に使う面も「深井でしたっけ?」と言われてビックリです。
こういう方が能に興味を持ったと、ブログ等に発信していただければ、能の宣伝にもなりますので、発信のお願いをしておきました。
2ショットの写真も撮らせてもらったのですが、彼女との約束で、残念ですがブログに載せることはできません。


3時に隅田川が開演。
狭い教会なので、200人も入れば満席というところ、ほぼ満員だったように思います。
教会のつくりがとても古く、天井に木材が使われているので、音の吸収がロンドンの時よりかなりいい感じでした。

とにかく晴天に恵まれ、気持ちよくできました。
会場と装束付けをする人以外の人の着がえるホテルが離れているので、スタッフも雨が降ったらどうしようと心配していたようです。


隅田川終演後、カーテンコールに備えて紋付に着がえ、カーリュー・リバーを地謡座の後ろの方から、全員で観劇。

イギリスの作曲家ブリテンが50年以上前、日本に滞在中、「隅田川」を観て深く感動して、帰国後カリュー・リバーを作ったというだけあって、進行は隅田川とほとんど同じなんですね。楽器もなんとなく能の囃子を手本に、最小限の楽器のみ使われています。

ただ違うところは、修道院長役などの登場人物が若干増えるのと、子供が天に召されていくのを見て、母親は安心するという、言わばハピーエンドになるくらいでしょうか。

少し演出が現代風で、お客様の大半がお年寄りだったのですが、始めは若干戸惑って観ていらっしゃる気がしました。


全公演終了後、オペラチームと能チームがいっしょに写真撮影。
その後宇多田さんが能の楽屋へ挨拶に来られて、団長達とお話しをされた後、いっしょに記念撮影をしました。



ロンドンへ帰る道のりは、始め順調でしたが、市内に入る手前の所が大渋滞。結局3時間半以上かかったでしょうか。ホテル着が11時前。
かなりきつい一日でした。

今日はパラリンピック閉会式の日。メインスタジアムの花火の音が聞こえました。

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