11月16日
13日(金)は銕仙会の「松風」、14日(土)は金春円満井会の「采女」という弩級の曲を終え、かなりくたびれました。来年からは仕事を受けるのも少し体力を考えていきたいと反省しております(笑)
骨休めのため、故郷金沢へ車で帰省。
途中、go to を使って上山田温泉で一泊してゆっくりと。
16日も長野地方の天気は快晴。旅館をチェックアウトして、思い立って念願の姨捨の棚田を見に行く。
上山田温泉からは車で30分弱。
長楽寺・棚田・姨捨駅など名勝「姨捨(田毎の月)」を堪能しました。
長楽寺
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観音堂 |
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姨石 |
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本堂 |
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月見堂 |
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こちらが正門ですね。駐車場は上にありますから。 |
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桂の木 能「姨捨」の前シテはこの木の陰に隠れる |
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あれ 日にちがない(笑) |
姨捨駅
四十八枚田 長楽寺が所有し、保存会が維持管理
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宝永3年(1706年)の銘がある「田毎観音」 |
姨捨の棚田
長楽寺の本堂内には、大先輩が姨捨のシテをお勤めになった時の写真が飾ってありました。私がワキツレでお邪魔した先生方の写真も3枚ほど。
能「姨捨」の田毎の月は秋! さていかに!
私の師匠である宝生閑先生から、私が「姨捨」を披かせていただいた時に教わったことがあります。
「姨捨の月は、田植えのために水を張った田に映る月じゃないんだ。稲刈りの後に張った水に映るんだよ。なんで稲刈りの後に水を張るかって? それはなあ~ 根っこの藁を水を張って腐らせて、田んぼの栄養にするんだ。水を抜いて1年ほっておいて来春耕して水を張ってまた田植えをするんだ。今そんなことをちゃんとする百姓はあんまりいないんだよ。「姨捨」が秋な訳がわかるだろう?」
まさに思い出しました。師匠、ありがとうございます。
また訪れることはかなわないかもしれません。本当にいい思い出になりました。