第三回 播(は)の会 能「井筒」
北浪貴裕氏、渾身のシテでした。
もう10年以上も前ですが、お父様の北浪昭雄師の「野宮」のお相手をさせていただいた事があります。
私が随分お邪魔をしていたことと思いますが、その時ワキ座からシテの姿を拝見して、装束付けの姿の美しさに驚いたことを思い出しました。
小柄なお父様より、貴裕さんはかなり大きいのですが、同じく姿の美しさに目を瞠りました。やっぱり親子なんですね。
謡や型もよくお稽古されたと感じられる、しっかりしたシテでした。
去年は6回も勤めた「井筒」ですが、今年は今回のみ。新鮮でした。
1時間50分。足の痛さも、シテの舞姿、仙幸先生のお笛、真州先生の重厚な地謡に助けられ、さほど感じませんでした。
とは言え、セルリアンの舞台は痛すぎます(ごめんなさいm(__)m)
ホンチです。
返信削除お疲れ様です。
セルリアンの舞台はヒノキに見えたのですが・・・
材料が違う?
それとも床板の下の弾力の違いなんでしょうか。
いや板の塗装の問題かも。
ヒノキは広葉樹ほどは堅くないので、傷がつきます。
表面を守るために堅い塗装をしてある?
ホンチ様
返信削除ありがとうございます。
能舞台の下は空洞になっていて、足拍子の音にシマリをつけるために、甕(かめ)をいくつもいれてあります。基礎が固いっていうのも確かにあるかも・・
また板はもちろんヒノキですが、一枚板だと高いのか、適した材料が手に入り辛いのか、上の板だけヒノキを貼ってある合板を使っているところもあります。
合板の舞台は、座っていて跳ね返ってくる感じがして痛い!
国立は分厚いヒノキ板で当初は痛かったのですが、数年前に表面の傷を直すため削ったせいか、それとも30年以上経ったせいか、痛さをあまり感じなくなりました。
セルリアンの板がどちらかかは存じませんが、まだ新しいからかもしれません。
ひょっとして合板?と思うほど痛いんです。
木材も何年も経たないと馴染まないんですかね。