2022/07/01

氷室まんじゅう

昨日の国立能楽堂特別公演を終えて、今朝の新幹線で金沢入り。

今年もいただきました。「たろう」さんの氷室万頭。実は6月30日にいただく「水無月」といっしょに😁 たろうさん、今年は一段と美味しかったですよ~


この3色、中身は粒あん、こしあん、みそあん。
家族の無病息災を祈りながらいただきました。


氷室万頭の謂れ

藩政時代の陰暦6月朔日(ついたち)、江戸邸から氷を将軍に献上するのが恒例となっておりました。この氷は冬から氷室(ひむろ)に貯蔵した天然水を莚(むしろ)と笹の葉で幾重にも包んで、二重の桐の長持に容れ、八枚肩の脚夫によって昼夜通して走り続け、途中数か所で新しい脚夫に引き継がれ、四日間を要して江戸まで120里の道を急送したものです。

この日は藩公もまた氷を喫し、近臣にもこれを賜与しました。

江戸まで無事に氷が届くようにと、供せられた氷室万頭は、氷室の節句に大切なものの無事を祈り、無病息災を祈って、麦万頭を食べる習慣として広がりました。

嫁の嫁ぎ先へ、ちくわや炒り米を添えて届ける風習もあります。

はじまりは享保年間、五代藩主前田綱紀公の時、金沢の生菓子屋、道願屋彦兵衛の創案をいわれています。

饅頭屋が生み出した百万石文化です。



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