皆様にイベントをご紹介させていただきます。
平成27年4月7日(火)、8日(水)
「能劇 群集の人々 桜の下に」
昼の部 吉野天人 両日とも午後2時30分開演
夜の部 西行桜 7日 午後7時開演 8日 午後6時開演
会場 花のアトリエ こすもす 3階
チケット 各回 4000円
「能劇 群集(くんじゅ)の人々桜の下(もと)に」とタイトルを付けておりますが、内容はほとんど能です。
シテ、ワキ、地謡、笛 この4人で演じるため、セリフや演出を多少変えた進行になると思います。
「こすもす」代表の角島泉(かどしまいずみ)氏が、生ける桜の中、我々能楽師が能「吉野天人」と「西行桜」を演じます。
角島さんはとても素敵なフラワーアーティストです。
古民家の3階一面の桜の飾り、お客様にも演者の一人として参加していただけるような空間になると思います。
桜の花は、素敵な音楽を聴くと、花びらがパッと開くと聞きます。
我々も演じながら、桜がどのような反応を示してくれるのか楽しみです。
お客様にとりましても、美しい能装束や面を至近距離で御覧いただけると思います。
昼の「吉野天人」は、春の日差しが差し込み、夜の「西行桜」はローソク能形式で。
特に夜の部は、石川県七尾市の高澤ろうそく店様のご協賛を得まして、和蝋燭の灯火の中での上演です。
昼、夜とも曲趣にあったシチュエーションになるかと存じます。
今回のシテ方は、角島氏との交流も深い、東京在住の観世流能楽師の下平克宏氏ですので、普段宝生流の能を御覧になっている方々にも珍しい催しかと思います。
また能「吉野天人」は宝生流には無く、桜の時期にうってつけの曲です。
図らずも金沢の開花予想は、4月7日頃だとか。
満開のお花見の前に、一足早いお花見を「こすもす」でなさってみては如何でしょうか。
会場のスペースの都合上、各回の席数は40名前後との事です。
ご希望の方はお早目に「こすもす」へお申込みくださいませ。
私にメールやメッセージをいただいても結構です。
私のFacebookからでもどうぞ。
花のアトリエ こすもす 金沢市安江町5-14
℡ 076-222-8720 (11時~18時 ※木曜日休み)
メール cosmos.izumi@gmail.com
2015/02/23
2015/02/20
2015/2/17 乱能 ~鎌倉能舞台45周年記念公演
投稿が遅れましたが、火曜日は乱能がありました。
通常の能は、舞台上では自分の専門以外の役は絶対にできない制約がありますが、乱能の時は役を全部入れ替えるという、いわゆるお遊びの会です。
お遊びといっても、出演者は承った役を、その専門の先生のところへ行き、しっかり稽古をつけていただいた上、出演します。
したがって乱能は、普段見ていてなんとなく分かっている役がいかに難しいものであるか再確認するものであり、とても勉強になります。
近年私は、狂言方の役を頂戴する事が多かったのですが、今回は辞退して、大鼓に挑戦させていただきました。
舞囃子「舎利」
![]() |
撮影 駒井壮介 |
間違えないように打つのが精いっぱいで、とても楽しむ余裕なんでありませんでした(笑)
手も痛いし・・
本当に大鼓方も大変ですね。でもまた打ってみたいなあ。
ご来場の皆様誠に有難うございました。
2015/02/16
2015/2/15 式能「西王母」
昨日は 第55回 式能 「西王母」 に出演させていただきました。
この式能は、能が武家式楽となった江戸以来の基本的番組編成による能会を再生したものです。
翁に始まり、能5番、狂言4番。
現在は、2部制でお見せしておりますが、1部2部の通し券も300枚くらい出たとの事。
9時間以上に及ぶ長時間。
お越しのお客様には、心より御礼申し上げます。
私の友人、知り合いの方々も大勢来場くださいました。有難うございました。
2015/02/15
2015/2/13 銕仙会「大会」
一昨日の金曜日は銕仙会。
私は能「大会(だいえ)」のワキ(比叡山の僧正)を勤めてまいりました。
この日の「大会」は、常の演出とは違い、より分かりやすくするために、新劇を加え、間狂言も改定が行われている。
能「大会」の本説は『十訓抄』巻一に収められた説話で、その冒頭には東北院の北の大路で童部五六人が古鳶を打ちさいなんでいる時、僧が助けるという部分が記されているそうです。
ところがこの能の作者は、これを観客の知識に委ねて、シテが命を助けられた事情については「都東北院のあたりにての御事なり。定めて思し召し合わすべし」と述べるに留めている。
よって、シテ報恩の理由は能の部分を見ただけでは判明せず、中入り時の間狂言によって初めてそれを知ることになっている。
新しく加えられている冒頭の新劇は、以下の内容。
「都東北院の北にある柿の木に光り物が出たという。そこへ源の光右大臣が向かったと聞きつけ、二人の京童が駆けつける。右大臣ににらみつけられ、木から落ちた光り物を京童が捕えると、それは大きな古鳶であった。鳶を打擲(ちょうちゃく)する二人を見つけた比叡山の僧正が、扇や数珠と引き換えに鳶を放させると、鳶は嬉しそうに愛宕山へと飛び去っていった」
この部分は、もう30年近く前に初演されて以来好評で、以後改訂を重ね、何度も演じられているもので、私は2回目。
中入りの間狂言も替間(かえあい)で、木葉天狗がコミカルな談合の末、釈迦の説法(大会)の場面に、賓頭廬(びんずる)の姿になって加わるというもの。
大会の場面も、より華やかになり、僧が尊いと思って信心を起こしてしまうのもうなずける。
とにかくお客様にとっては、大変分かり易く親切な演出となります。
しかし役者にとっては、少々難役です。
これを見てしまうと、通常の演出では物足りなく感じられるかもしれませんが(笑)
最後に前場の、ワキが京童に扇と数珠を渡す場面の写真を添付しておきましょう。
撮影は駒井壮介氏です。許可をいただいております。
2015/02/05
国立能楽堂特別展示 ~松井家の能
只今国立能楽堂1F資料展示室に於いて、
特別展示 松井家の能(松井文庫創立三十周年記念)
を開催しております。
現在は後期。2月3日~3月7日。
休室日 月曜日(但し休日の場合は開室、翌日休室) 午前10時~午後5時
入場無料
松井家は、足利将軍に近侍した名家で、その後細川家の家老として京都から肥後へと移り、正保三年(1646年)から肥後細川家の支城である八代城を預り、現在まで八代の発展に寄与してこられました。
本展示では、能面、能装束、楽器、謡本など見事な名品が紹介されています。
お近くへお運びの方は、是非御覧くださいませ。
図録(2600円)も素晴らしい!
2015/02/02
2015年3月の主な出演スケジュール
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
登録:
投稿 (Atom)