今日は伊豆修善寺あさば旅館にある能舞台「月桂殿」にて、能「松風」でした。
秋の名曲です。
この舞台は、七代浅羽(あさば)保右衛門が宝生流の能に興じて、明治の後期、東京深川富岡八幡宮から移籍した能舞台で、加賀前田家の分家大聖寺藩主前田子爵より寄進されたものと言われます。
夜ライトアップされると、水鏡に写り、舞台が二つ見えます。まさに幻想的です。
お客様にも演じる側にもちょうど良い時節の能だったのではないでしょうか。
ここでの能鑑賞。是非一度体験されることをお奨めします。
但し、宿泊付きはかなり値が張りますので・・・
我々能楽師も、いつも冗談で「一度でいいから、舞台を正面で見られる部屋に客として泊まって、能を観てみたいね」と言い合っています(笑)
帰りに気付いたのですが、今日のあさばさんの入り口の暖簾はこれでした。
松風にちなんで「月はひとつ」? あれ?「ふたつ」?
違いますよね。これは日と月でしょう。
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