2012/05/25

鰯組 ①


今夜は徹底的に鰯(いわし)が食べたくなり、母と二人で金沢市片町の「鰯組」へ。
Sardine Cuisine  IWASHIGUMI
www.iwashigumi.com

刺身sasimi

塩焼き sioyaki
Simpul is best!  塩加減最高!


南蛮漬けnanbanzuke


黒ごま豆腐
rurogoma tofu

鰯と とろろ芋のコロッケ
(にんじんと豆乳のソース)

〆は鰯のバッテラと団子汁



素材は鰯ですが金沢の食文化が感じられます。
親方の東さん、ホントいい仕事してます。


2012/05/21

金環日食と天岩戸神話



いつも準備の遅い私は、昨夜それも深夜に今朝の金環日食を事を思い出し、日食グラスを手に入れようと、あちこちのコンビニを回ったが、どこも既に売り切れ。まあテレビで見ればいいかと諦めて就寝。しかし今朝は御向いさんのご厚意で、日食グラスを回し使いさせていただき、見事な天文ショーを体験できました。



皆既日食もそうですが、日食と日本の神話には関連性があるとも言われています。



素盞鳴尊(スサノオノミコト)の乱暴狼藉(らんぼうろうぜき)に怒り、太陽神である天照大神(アマテラスオオミカミ)が天岩戸(あまのいわと)にお隠れになり、世界が真っ暗闇になった。そこで、八百万(やおよろず)の神が天の安河原(あまのやすがわら)の川原に集まり、どうすれば良いか相談をした。相談の結果、天細女命(アメノウズメ)が天岩戸の前で半裸で踊り、何事かと岩戸を開けたとき、力自慢の手力雄命(タヂカラオノミコト)が岩戸をこじ開けて天照大神(アマテラスオオミカミ)を外に出し、入り口を塞いでいた岩の戸を手力雄命(タヂカラオノミコト)が投げ飛ばしました。そうすると天界と地上界は元のように明るくなった。





天の安河原

昔は日食の予測は不可能。突然太陽が欠け始めたり、皆既には真っ暗に近いくらいまでなるわけですから、人々の驚きはかなりだったでしょう。このような神話が誕生するのも理解できます。


今朝は本当に貴重な体験でした。テレビで見るよりも、やはり生で見るのが一番ですね。
生きている間はもう見られないのですから。
御向いさん、本当にありがとうございました。


準備は早めに! もう何回反省していることやら・・・




2012/05/16

2012年6月の主な出演スケジュール

2日(土)    百万石薪能         半蔀      金沢城公園

3日(日)    金沢能楽会定例能    咸陽宮     石川県立能楽堂

8日(金)    藤波能の会         熊野      観世能楽堂

12日(火)   坂井同門会         蝉丸      観世能楽堂

16日(土)   金春円満井会        歌占       矢来能楽堂

17日(日)   能を知る会
           東京公演        高野物狂    国立能楽堂

19日(火)   武田同門会        安達原      観世能楽堂

23日(土)   のうのう能         屋島       矢来能楽堂

24日(日)   富山県宝生会       熊坂       富山能楽堂


2012/05/14

柴又散策

今日は休日。家内と義母と三人で朝から車で出かけ、帝釈天、山本亭ほか柴又へ行きました。

私も東京に暮らし始めて30年以上になりますが、柴又は初めて。いつでも行けると思うと、なかなか行かないものですよね。


柴又帝釈天「題経寺」



若いお兄さんが運転してくれます。
二人乗りなので僕は歩きました。
いい運動(笑)

帝釈天参道内の「川千家」にて昼食
天ぷら重のエビ天がプリプリで美味!

見つけました!


寅さん記念館や山本亭にも行きました。山本亭は大正末期の和洋折衷の建物で、書院庭園が見事でした。

もう少々足を延ばし、矢切の渡しへ。



風が強く、お母さんもいたので乗船は諦めました。料金は大人片道100円だそうです。片道って言われてもね~

今日は本当にリフレッシュできました。





2012/05/13

2012/5/12 大宮八幡宮の杜 薪能「藤戸」


昨夜は第九回 大宮八幡宮の杜 薪能でした。

さいたまの大宮氷川神社とよく間違われるのですが、杉並区大宮にある大宮八幡宮です。

能は「藤戸」 シテ 野村四郎







ここ数日不順な天候でしたので雨を心配しましたが、時折強い風が吹く程度で、無事に終了することができました。


装束を着た我々がかなり寒かったくらいですから、お客様はさぞかしと思います。


「藤戸」のワキは佐々木盛綱という武士で、装束も直垂(ひたたれ)上下という出立ですので、謡も強く謡わなければなりませんし、語りもあります。

かなりスタミナのいる役ですが、汗を一滴もかかなかったのは初めてでした。


曲のあらすじなども近い内順次UPしていきたいと思います。



2012/05/12

中啓と鎮扇

能のワキ方の装束や小物を、これから皆様に少しずつご紹介してまいりたいと存じます。



第一回  中啓と鎮扇


能の扇の種類は「中啓(ちゅうけい)」「鎮扇(しずめおおぎ)」、中国の物語の主人公が持つ「唐団扇(とううちわ)」などがありますが、ワキ方は中啓と鎮扇の2種類を持ちます。


扇は中国の団扇に対し、平安時代に日本で作り始められた。あおぐ道具、また儀礼用の持ち物であったが、次第に芸能でも持たれるようになった。


演技の面からみても、素手よりも扇を用いて所作を行うほうが、意志がはっきりと伝わる。
表現を強調したり、「杯(さかずき)」や「太刀(たち)」などに見立てて型を行う場合に重要な必需品である。


中啓は閉じた時でも先が銀杏型に開いているもの。鎮扇は一般的な形であるが、「素襖上下(すおうじょうげ)」の扮装の時のみ持ちます。地謡、後見、囃子方などの装束を付けない役は、鎮扇を持ちます。


扇の骨には「白骨」「黒骨」があります。
「白骨」は竹の素地のままに見える骨で、「黒骨」は黒塗りの骨です。ワキ方が「黒骨」の扇を自前で持つことは原則ありませんが、「班女(はんじょ)」という曲は、ワキが持つ扇もシテ方が用意するため、例外的に持ちます。


上は中啓、下は鎮扇

紅白牡丹
「鷺」のワキなどに持つ。



神扇(かみおおぎ)
ワキ能の時に持つ。

表絵は桜の下にいる四仙人を描く。
上写真は裏絵の桐と鳳凰の図。




波に舞鶴の絵
武士出立で紅入りの着付を着た時に持つ。



雲に小松
主に大口(おおくち)という

大きな袴をはいた僧が持つ。

流儀の「道成寺」の決まり扇です。




月に立浪
流儀の「猩々乱(しょうじょうみだれ)」の決まり扇です。



山伏扇
芭蕉(ばしょう)の葉を描いています。


男扇
羽衣などの漁師や、武士でも紅の入らない着付を着た時に持つ。


 

七賢人 墨絵扇
着流し僧や「羽衣」のワキツレなどが持つ。

2012/05/07

2012/5/10  下平克宏演能の会 隅田川


平成24年5月10日(木) 下平克宏 演能の会

於 国立能楽堂

午後6時20分開演(開場5時20分 6時より解説あり)
全席自由 4800円  学生席 1500円
お問い合わせ先  演能の会事務局  
03-3586-6163
ネット受付 www.ennou.jp


能「隅田川」下平克宏  狂言「蝸牛」野村萬斎 

他 解説 仕舞3番


観世流気鋭の能楽師 下平氏の演能会です。
氏は芸大卒で、学年は私の2年後輩に当たりますが、声も素敵で芸力も確かなシテ方です。
東京はもとより、出身の群馬県でも大活躍されています。
私もお相手させていただくことが多く、宣伝させていただきます。

今回は名曲「隅田川」のシテに挑戦されます。
私はワキの船頭役で出演します。
シテもワキも大役で、重く扱っている曲です。

あらすじや詳しい内容は、下平氏のHPから御覧下さい。
www.ennou.jp


どうぞ皆様、千駄ヶ谷の国立能楽堂まで
足をお運び下さいませ。


2012/05/05

ご鑑賞御礼  能って何?in 金沢

本日お忙しい中「能って何?」in 金沢 にお越しくださいました皆様、誠にありがとうございました。

解説や丁寧なパンフレットの付きの公演でしたが、概ね喜んでいただけたようでほっとしております。

皆様に書いていただいたアンケートを参考にして、また来年もしっかりと企画を立てて行いたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

日程や概要が決まり次第、このブロブで先行してお知らせいたします。


アンケートの中に、解説時のマイクの調子が悪いとの
ご指摘が多くありました。心よりお詫びいたします。
ただ能楽堂のPAシステムがかなり古く、微調整ができないため、話し手が声量で調節しなければいけないのですが、能楽師は話すのに慣れてない人が多く、話すので精一杯なのです。どうぞお許し下さいませ。

能楽堂は県立なので、石川県の予算であたらしいPAを導入していただくことを切に願います。

本日は誠にありがとうございました。


2012/05/02

2012/5/2 明治神宮 奉納能



平成24年 5月2日(水) 
明治神宮 春の大祭

喜多流 半能「八島」 
シテ 長島 茂  ワキ 殿田謙吉














今年は明治天皇百年祭。
十何年ぶりに能楽協会の一員として、奉納してまいりました。

今日はあいにくの雨。晴天ならば神前舞台で行うのですが、御社殿内に特設の舞台を造り、明治天皇に向かって奉納を致しました。


上写真の御社殿手前の白いビニールシートで覆われているところが神前舞台だったのですが・・・

これまで何回も奉納させていただいておりますが、社殿内でやるのは多分2回目。
特設舞台上手側には宮司ほか神宮関係者、下手側には一般参拝者がすぐ近くにいらっしゃるので少しやり辛いのですが、社殿内は常時撮影禁止なので、フラッシュ攻めには合わずに済みました。
手前の神前舞台でやると、奉納中は撮影禁止とは言っても外人さんはバシバシ!ほとんどさらし者状態ですから(笑)

やはり奉納は身が引き締まります。浄めて奉納しなければいけないのに、逆に浄めていただいているような・・・  申し訳ございません。





終演後、直会(なおらい)で明治神宮より感謝状を賜り、御神酒(おみき)を頂戴しました。
これは恒例です。